これをやれば膝の痛みは治る!という魔法はありません

こんにちは。

バレーボールスキルアップブログVBSUです。
このブログではバレーボール上達のための方法を勉強していくブログです。

技術的な部分の向上のためにはどう練習やトレーニングをすれば効率が良いのかを理解し、考え実行することが大事です。

ただやみくもに指導者の言うとおりにやるのではなく、本当にそのやり方でいいのかを考えることも場合によっては必要です。



今日は

これをやれば膝の痛みは治る!という魔法はない


ということについてお話していきたいと思いますが、ここでは筋肉的な疾患の中で手術を必要としないスポーツなどでよくみられるものについて説明していきたいと思います。

手術が必要な疾患も含めてお話しするとかなり長くなってしまうのでご了承ください。


膝痛の種類はどんなものがあるか


  • オスグッド病
  • 大腿四頭筋付着部炎(ジャンパー膝)
  • 膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
  • 鵞足炎
  • 腸脛靭帯炎


他にも種類はありますが、上記の5つの疾患でも原因や痛む場所が変わってきます。

それぞれの膝痛の詳細や痛みの出る場所についてはこちらをご覧ください。
公益社団法人日本整形外科学会:膝関節の症状一覧

痛む場所が違えば当然のことですが負担のかかっている筋肉も変わりますし、そうなればケアをするべき筋肉やリハビリをする内容も当然ですが変わってきます。

痛みの出る原因一例


ここでは上で挙げた膝痛の種類の中から、大腿四頭筋付着部炎(ジャンパー膝)と鵞足炎の違いについて簡単に説明していきます。


大腿四頭筋付着部炎(ジャンパー膝)

大腿四頭筋付着部炎という名前そのままで大腿四頭筋のくっついている場所に痛みが出る疾患で、ジャンプを繰り返し行う競技などでよくみられますが、ジャンプをしない競技でもこの場所に負担がかかれば同じように痛みが起こる場合もあります。


大腿四頭筋というのは太ももの前側の筋肉で膝下(すねの骨の上の方)から太ももの骨または骨盤についている筋肉で、膝周りでは膝のお皿の際の部分やその下にあるすねの骨の出っ張っている場所に痛みが出ることが多くあります。


鵞足炎
鵞足炎は鵞足という部位で痛みが起こる疾患ですが、この鵞足には縫工筋、薄筋、半腱様筋という3つの筋肉がくっついています。

こちらも3つの筋肉がくっついているので付着部炎の一種です。

この3つの筋肉は片方は鵞足という場所にありますが、もう一方はくっついている場所は違います。

縫工筋:鵞足-内もも-もも前-骨盤
薄筋:鵞足-内もも-骨盤
半腱様筋:鵞足-もも裏-骨盤

このように筋肉のルートが違います。



このように痛みが出る場所も違えば直接関係する筋肉も違います。
ですのでこれをやれば膝の痛みは治る!という都合の良いストレッチなどはないのです。


膝に負担のかかる動きとは?


それでは大腿四頭筋付着部炎(ジャンパー膝)についてどのように起こるかを簡単に説明していきます。

大腿四頭筋のくっついている場所に負担がかかるということは、その筋肉に強いストレスを与えていることになります。

大腿四頭筋に負担のかかる動き一例

  • 名前の通りジャンプをする動き
  • 着地をする動き
  • 下り坂
  • 減速またはストップ動作
  • 荷重をかけた時に膝が内側に入る

といったものが挙げられます。

これらの動きによって膝へかかる負担を減らすために股関節をうまく使って負担を分散させることがポイントになるのですが、股関節で力を受けることができていても偏平足や骨盤の向きなどで付着部に負担がかかる場合もよくみられます。


股関節がうまく使えない理由
大腿四頭筋にかかる負担を股関節をうまく使うことで軽減して膝の痛みを防ぐことができるのですが、股関節がうまく使えない理由もいくつかあります。


  • 使い方を知らない (動かし方がわからない) → 動かし方(スキル)の練習が必要
  • 股関節を使った方が良いということ自体を知らない
  • 股関節を使うタイミングが合わない → 膝や足首などの他の関節と合わせた動き(スキル)を学習
  • 股関節が使える状況にない (股関節周りの筋肉がカタい。または筋力がなくて支えられない) → 股関節周りの筋肉をほぐしたりストレッチをする。または筋力をつける


一例ですがこのように原因は様々です。

まずは自分がどれに当てはまるのかを知る必要があります。


まとめ


膝の痛みでも疾患によって当然原因となる筋肉が違いますし、筋肉が違えばアプローチするべき筋肉や方法が違います。

同じ疾患でも今回例として挙げたいろいろな動作から来ることがあったり、骨盤の向きや偏平足、すねの骨の向きなど他の関節から影響が来ていることも多々あります。

そういった原因をつきとめて、みなさんそれぞれに合った対策方法をとることが膝痛とサヨナラできる最善策です。


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